〜認知症ケア専門士になりたい〜#6 年金制度について
今回は年金の制度について勉強していきます!
年金についても知っておかないといけないみたいですね!
では早速参ります!
○公的年金制度
国民年金:20歳以上〜60歳未満は全員加入しなければならない。全ての年金の制度の基礎年金が国民年金から支払われる。
厚生年金:加入者は基礎年金の国民年金保険料を含めて年金保険料を納付し、給付時には国民年金と同時に受け取る。
*老齢基礎年金
高齢者の所得保障の基盤になるもの65歳から支給される。大多数の人が知ってる年金といえばこれのこと。
受給するためには条件があり、20〜60歳までに最低10年加入している必要がある。
年金を満額受給するためには40年の加入が必要
受給額:保険料の納付期間、免除期間を換算し算定
受給時期:繰り上げ、繰り下げが可能 繰り上げ支給は一定率で減額、繰り下げ支給は増額されその額ご固定される。
保険料については免除される仕組みがあり
申請免除:低所得の場合、全額免除や半額免除等が可能である
学生納付特例:学生は在学期間中保険料納付が猶予される
*老年厚生年金
サラリーマン等、雇われの人は65歳から老齢基礎年金と合わせて老齢厚生年金が支給される
年金受給者が就労を継続する場合は厚生年金の保険料を納付しながら年金を受け取ることができる在職老齢年金の扱いとなり一定の割合で年金額が減額される。
*障害年金
一定の障害がある場合に支給される
障害基礎年金は、国民年金加入前に初診日がある場合、保険料を支払っていなくても障害基礎年金は20歳から支給されるが、20歳を超えると国民年金に加入していないと支給されない。
支給額は障害の等級によって決まるり
被用者の場合は障害年金は3級となる
受給要件として
・国民年金被保険者期間中に障害の原因となる病気やけがの初診日がある
・障害認定日に公的年金制度が定める1・2級の障害がある
・初診日の前々月までの加入期間のうち、2/3以上の期間保険料を納付している等
という要件があります
*遺族年金
・遺族基礎年金
国民年金に加入している人が死亡した場合、扶養されていた18歳未満の子または18歳未満の子がある配偶者に対し、遺族基礎年金が支給される。
加入期間の1/3以上の保険料の滞納がないことが要件。
・遺族厚生年金
子のある配偶者または子:遺族基礎年金と合わせて受給可能
子のない30歳未満の妻:5年間に限定して、遺族厚生年金が有期給付される
孫、父母、祖父母:遺族厚生年金のみ受給できる父母、祖父母は60歳から
55歳以上の夫:遺族基礎年金受給中に限り遺族厚生年金も合わせて受給できる。支給開始は60歳になってから
以上!
年金には老齢基礎年金、老齢厚生年金、障害年金、遺族年金の4つがあります!
今回の勉強は普通に生活を送る上でも知っておくべき情報だなと思いました!
それではまた(^^)
〜認知症ケア専門士になりたい〜#5 アセスメント、評価について
ちょっと間が空いてしまいましたが!
今回は認知症の人のためのアセスメントについてを勉強していこうと思います!
まずアセスメントとは!
多様な視点で情報収集を行い、対象者の全体像を明らかにすることを指します。
アセスメントには認知症の医学的診断、重症度、BPSDと認知症に直接関連するものにとどまらず、ADLやIADL等、その人の生活習慣や生活歴、生活環境といった生活の全体像を明らかにするための情報が必要です!
アセスメントのための情報として大きく4つの項目があり
①心身・社会的状態
②介護者の状態
③環境要因
④介護サービスの活用状況
以上の4つがあります!
まず①心身・社会的状態の情報は
・疾患、治療内容、服薬、バイタル
・記憶、見当識、判断力、BPSD
・認知症による日常生活への支障の内容、程度
・コミュニケーション能力、対人関係
・ADL、日常生活の過ごし方
・生活リズム、生活歴、家族背景
・生活に対する意向や考え方、現在の心情
といった内容になります
簡単にまとめると!
①心身・社会的状態は、本人の状態や生活歴に関する情報を引き出すものになります!
次に②介護者の状態の情報は
・介護者の健康状態、認知症の理解、認知症の人の心理に対する理解、本人との人間関係
・介護の考え方、実践力、意欲、負担感、介護方法についての理解
・介護による家族への影響、必要な時間、介護者の仕事、家族構成
・家族、介護者の介護負担、近隣、ボランティアの協力体制
といった内容になります!
簡単にまとめると!
②介護者の状態は、介護者を中心に認知症への理解や介護能力、介護に対しての考えといったものになります!
③環境要因の情報は
・住環境の設備、様式(トイレ等)
・安全面への配慮の有無
・日常生活自立、心身の活性化を促す環境
・外部との交流、介護しやすい環境
・必要な設備、用具の整備と活用状況
・地域の環境
・住環境の変化の有無
といった内容になります!
簡単にまとめると!
③環境要因は、家屋環境から本人の自立支援を促したり環境調整を行なったりすることや、地域環境の把握が必要ということになります!
④介護サービスの活用状況の情報は
・サービス活用の種類、適切性、本人及び家族への影響、サービス活用の満足感
・経済的負担、サービス活用への要望
といった内容になります!
簡単にまとめると!
④介護サービスの活用状況は、経済的な負担を考慮しつつ安定した介護を継続していくという視点を把握することになります!
次はアセスメントを行う上での評価について見ていきます。
アセスメントスケールというのがあり、これは簡単に言うとその人の認知機能や生活能力についてを事細かに評価していくものになります!
主に4つの領域での評価があり
①知的機能(認知機能障害)
②ADL、IADL(日常生活動作能力の障害)
③BPSD(行動、心理障害)
④その他の領域
これらに分類されて評価を行なっていきます
①知的機能(認知機能障害)
これには質問方式と言われる方法と観察方式と言われる方法の2種類の評価があります!
質問方式にはHDS-R、MMSE
観察方式には柄澤式(老人知能の臨床的診断基準)
CDR(臨床認知症評価法) FAST(アルツハイマー型認知症の症状を7段階に分類する評価法)
②ADL、IADL(日常生活動作能力の障害)
これには質問方式しかなく
N-ADL(N式老年者用日常生活動作能力評価尺度)
→介護者への質問方式
DAD(認知症のための障害評価票)
→介護者への面接方式
IADL
→介護者や本人への質問方式
③BPSD(行動、心理障害)
これも質問方式しかなく
→介護者への面接方式
DBDS(認知症行動障害スケール)
→介護者への質問方式
④その他の領域
これには質問方式と観察方式があり
質問方式はGDS(老年うつ病スケール)
観察方式はDRS(せん妄評価尺度)
上記の4つの分類の中にこれだけの評価尺度があります!
あまり個人的に見慣れないスケールは矢印をつけて誰への質問方式なのかを記載しています!
以上が今回の内容になります!
それではまた(^ ^)
〜認知症ケア専門士になりたい〜#4 認知症の原因、治療について
今回はタイトルの通り認知症の原因と治療についてを勉強していこうと思います!
#3で勉強した内容を解説させて頂いた4つの認知症
③脳血管性認知症
④前頭側頭型認知症
の順で話を進めていこうと思います!
老人斑と言われる(アミロイドタンパク)と神経原線維変化(タウタンパク)という異常なタンパク質の沈着によって結果的に脳萎縮を進行させると考えられています
治療に関しては薬物療法があり、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンと言われる薬を使用します
これらは全て脳の変化を抑える役割があり、症状の軽減や進行を遅らせる働きがあります!
ガランタミンは軽度〜中等度の脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症の方に投与されます
スノードロップと言われる植物やヒガンバナ科の植物の球根や花から採取できるみたいですが、人工的に精製することが可能とのことです!
副作用としては消化器症状が主であり、嘔吐や下痢といった症状が出現しやすいです!
リバスチグミンは経皮吸収型製剤であり、貼り付けで使用します!
こちらは軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症のみに使用されています!
1日1回の貼り付けでいいとのことで視覚的にもわかりやすく、服薬管理が行いやすいことが特徴です!
副作用としては紅斑であったり潰瘍といった貼り付けた場所の皮膚トラブルが起こる可能性があります
メマンチンは中等度〜重度のアルツハイマー型認知症に使用されます!
軽度の方だと効果があまり期待できないみたいです!
副作用としては精神症状(幻覚や攻撃性等)が出現します!
ドネペジルはまた後述にて解説させて頂きます!
余談ですが…
アミロイドは水に溶けない繊維状のタンパク質と言われており、このアミロイドという物質はアルツハイマー型認知症以外にも2型糖尿病やパーキンソン病等といった疾患の原因の一つであるともされているみたいです!
過剰な糖分や塩分を取りすぎるのが影響するとのことで緑黄色野菜やカレーの中に含まれるウコンがアミロイドタンパクを抑えてくれる役割があるとのことです!
レビー小体という異常な細胞内蓄積物が原因とされています
このレビー小体なのですが、詳しい発生機序は不明とされています
治療法としてはドネペジルによる薬物療法になります!
ドネペジルは軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の方に使用されます!
副作用としては心筋梗塞や錐体外路症状(運動障害)、肝障害等があります!
こちらも余談になりますが
レビー小体の高発部位があり、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、アセチルコリンを分泌する神経細胞に高発しやすいということです!
ドーパミンであれば運動機能に関わってきますので手足の動かしにくさが出現したり、セロトニンであれば精神的に影響が出現します!
これらの情報を踏まえるとレビー小体型認知症は認知症に加えたパーキンソン症状が合わさった方であるということが再度認識できます!
③脳血管性認知症
こちらは#3でも解説していますが
脳血管障害に対して治療を行うので、脳血流改善剤や脳代謝賦活剤、血小板凝集阻止剤等の薬物療法があります!
④前頭側頭型認知症
治療法が明確になく、抗うつ薬を用いたり、行動に対する対症療法があります!
以上が今回の内容になります!
次回はそろそろ認知症ケアについての話しが出来たらと思います!
それではまた(^^)
〜認知症ケア専門士になりたい〜#3 認知症を持つ人の心理・認知症の始まりと早期介入
今回は認知症を持つ人の心理についてと認知症の始まりと早期介入について理解を深めていけるように勉強していきたいと思います!
最初に!
①不快
②不安
③混乱
④被害感
⑤自発性の低下や抑うつ
⑥揺れ動く感情
⑦取り繕う行動
上記の7つがあるとされています
①不快について
認知症は物忘れが徐々に進行していく病態です
忘れたことを忘れているため、それらを指摘されることはストレスの一つであり、また物事を次から次に忘れてしまうこともストレスの一つとなります
そのため不快な気分を味わいやすい傾向にあります
②不安について
自分がいる場所すら分からなくなることがあるため、強烈な不安に襲われることがあります
ここはどこなのか?周りにいる人は誰なのか?
自分はここにいていいのか?今日は何月何日なのか?
疑問だらけになってしまうことが不安に繋がってしまいます
③混乱について
認知症の傾向として短期の記憶が忘れやすく、長期的な記憶が残りやすい傾向があります
そのため施設等、環境が変わった際に昔の記憶が色濃く出やすいため、いつもと違う場所にいる、ここは一体どこなのか??となり心理的な混乱を招きます
また時間の流れもわからなくなるため何十年前の記憶と現在の記憶が混ざり、前に一緒に住んでいた家族の食事を作り始めたり、以前勤めていた会社に出勤しようとしたりという行動に繋がります
他には自分の夫を父親と思ったり、こどもを兄弟と思い込んだりといったものもあります
④被害感について
以前の記事で話した、物取られ妄想がこれに当てはまります
保管した体験の記憶が失われるため、誰かが取ったや、持っていった等の疑いが生じます
またこれらは家族等の身近な存在に向けられます
そのため関係の悪化に繋がることが多いです
⑤自発性の低下や抑うつについて
認知症の初期の段階で今まで出来ていたことが出来なくなることから失敗の経験を積んでしまいショックに陥り、うつ状態になりやすくなります
またさらに失敗が続くことで周囲から呆れられたりすると鬱の状態を抑制するために物事をやらないようにする手段をとります
そのため自発性が低下することに繋がります
普通の人であっても失敗を指摘されたりするのが嫌だってことや、失敗することを恐れたりというのはあることですね!
⑥揺れ動く感情について
これもまた以前の記事で紹介したBPSDの症状になります
認知症になってから怒りっぽくなったっていうような症状があります
ここで必要なことはなんでこの人はこんなに怒っているのかというのを推察することにあります
間違いを指摘されたり、行動を抑制されたりするということが刺激となり興奮状態を招き、感情的になりやすい状態となります
⑦取り繕う行動について
認知症の人の傾向として記憶の断片をつなぎ合わせてなんとか思い出そうとしています
自分のわからないことを聞かれるとあたかも分かっているように振る舞うことでその場を乗り切ろうとします
これは自分の不利にならないようにするための行動です
上記にあるこれらの心理的な状況を理解し、共感してあげることが適切な認知症のケアに繋がります
次は認知症の始まりと早期介入についてです
まずは認知症の始まりについてを説明します
アルツハイマー型認知症の場合、症状が出現する十数年前から脳の変化が始まるとされています
MCI(軽度認知障害)と呼ばれる状態で、初めは加齢による変化と区別がしにくいとされています
次に認知症の早期介入について説明します
認知症には回復できるものもあります
これについてはまた別の機会に詳しく説明させて頂きます
もちろん治癒出来ない認知症もありますが早期に診断することで、早い段階より医療・介護サービスについて本人の意思を反映させることができます
また本人や家族が、将来への心構えや具体的な準備等、時間の余裕を確保することができます
以上!
今回は認知症を持つ人の心理についてと認知症の始まりと早期介入について勉強させて頂きました!
#2までは認知症のことを中心に勉強した内容を記事にさせて頂きましたが、今回は〜認知症ケア専門士になりたい〜という大本のタイトルにある通り、認知症ケアの内容に少し踏み込むことができたかなと思います!
余談ではありますが、実際に臨床の場面において認知症を持つ方々とのお話をする場合に、最近の話をするよりも本人の昔の話を聞いてあげる方が楽しそうに話してくれることが多く、その後のコミュニケーションにおいて良好な関係が築けることが多いような気がします!
認知症を進めないためにも今日は何日?といった事を聞いたりしますがそんなのしらん!と怒られることがあります
認知症という症状を理解するだけではケアには繋がりにくい部分があるんだなと改めて実感します!
次回は認知症になる原因や回復できる認知症についてを勉強していこうと思います!
それではまた(^^)
〜認知症ケア専門士になりたい〜#2 認知症の種類
#1では認知症の定義を交えつつ中核症状、BPSDについて話をさせて頂きました!
#1での内容を踏まえ、今回はタイトルの通り認知症の種類について勉強していきます!
認知症の種類として
③脳血管性認知症
④前頭側頭型認知症
この4つがあります
それぞれの症状の特徴として
突然始まり、緩やかに記憶能力を中心に低下していきます
慢性的な病状であるため明確な治療法がまだありません
主な中核症状は上記にもある、記憶能力の障害が挙げられますが、特に近時記憶(短期記憶)から障害されていき初期から目立つとのことです
また見当識障害があり、時間、場所、人物の見当がつきにくくなります
この見当識障害においても特徴があり、場所で言えば遠方→近所→家の中の順で徐々に認知機能の低下が生じていきます
また人物であれば親しい人→家族の順に認知機能の低下が生じていきます
失語と言われる、言葉の出にくさ、または言葉の理解が乏しくなる症状
失行と言われる、目的に合った行動ができない(観念失行)や服を着ることに時間がかかる(着衣失行)症状
失認と言われる見たり聞いたりしたことの意味がわからなくなることや位置関係がわからない(視空間認知)という症状
遂行機能障害と言われる物事を行う上での手順が分からなくなり、順番を間違えたり、一部跳び抜かしてしまう症状があります
①アルツハイマー型認知症の中核症状の種類をまとめると記憶障害(近時記憶)、見当識障害、失語、失行、失認、遂行機能障害
この6つが主な中核症状となります
ただし!
注意する点があり
これらの症状は脳卒中(脳梗塞や脳出血)の症状としても現れることがあります
なのでこれらの症状は脳卒中が起こっていない状態であることを念頭に置いておく必要があるということですね!
話は戻りますが次に①アルツハイマー型認知症の主なBPSDは思考面の障害があり、例えば妄想や誤認と言った症状があります!
物取られ妄想やカプグラ症候群(人が瓜二つの他人と入れ替わっている)という症状があり、他には自分の家では無いという妄想や、自分の家族が他人に見えたり、疑い深くなったりということが出現します
また感情の障害があり、特別何があるわけでも無いのに不安がっていたり、うつ状態になったり、情緒不安定になったりという症状が現れます
他にはアパシー(無関心・無気力状態)となる意欲・関心・自発性の障害
場や状況を適切に理解できないため相応しく無い行動をとる衝動制御の障害(前頭葉の障害が強い人に目立つ)
幻覚、錯覚といった知覚の障害
睡眠・覚醒・リズムの障害(傾眠、不眠)
拒否、拒絶、攻撃性、徘徊、不穏、多動といった行動の障害
①アルツハイマー型認知症の主なBPSDの症状をまとめると思考面の障害、感情の障害、意欲・関心・自発性の障害、衝動制御の障害、知覚の障害、睡眠・覚醒・リズムの障害、行動の障害
他の症状としてはせん妄、人格の変化、病識の乏しさといった症状があります!
②レビー小体型認知症では
レビー小体という異常な細胞内蓄積物がみつかるタイプの認知症と言われています
特徴として男性が女性に比べ2倍多いと言われており、脳波の異常や脳血流の状態をみて診断します!
このレビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症とパーキンソン病の特徴が合わさった認知症となります
主な症状としては、幻視(いない人や物が見える)、錯視(見間違える)といった幻覚の症状
パーキンソン症状(筋固縮、動作緩慢、姿勢反射障害、突進歩行、小刻み歩行、起立性低血圧)
他には幻視が酷い場合とそうで無い場合が1日で変動し、具合いい日や悪い日の差が激しい(日内変動)
自律神経症状(便秘、尿失禁)
悪夢やうなされて大声で寝言を言ったりするレム睡眠行動障害
急な意識障害や失神発作
まとめると!
幻覚、パーキンソン症状、日内変動、自律神経症状、レム睡眠行動障害、失神発作、うつ状態
といった症状が出現します!
しかしこれらの症状は全て出るわけではなく、一個しかでなかったり、複数出たりと様々です
③脳血管性認知症では
脳梗塞や脳出血の後遺症の一つであり、脳の血管障害によって脳内の神経細胞や神経線維が破壊され、認知機能障害が起こる認知症と言われています!
主な症状としてはアルツハイマー型認知症と似ているとされています
違いとして症状の現れ方は手足のしびれ等の一過性脳虚血発作を繰り返すことで認知症が出現したりする場合や、脳卒中の回復後に出現する場合があります
脳出血などに伴うためアルツハイマー型認知症と違い急速に認知面の低下が現れます
また症状の特徴の一つに認知機能にムラがあるということです!
機能の低下が全般的に出現するわけではなく一部の機能は綺麗に保たれているため、できること、できないことがはっきりしていることからまだら認知症とも呼ばれます
④前頭側頭型認知症では
50歳代から発症しやすく、広義での若年性認知症の一種であると言われています
主な症状として記憶障害より性格・行動面の変化が目立つことが多いです
これは名前の通り前頭葉と側頭葉の機能障害に由来します
前頭葉の機能として行動制限を司る機能がありますが、これが障害されることで行動にブレーキがかからなくなり、社会に容認されないような行動を取るようになります
例としてトイレ以外でいきなり排便してしまうなどの行動があり、これを脱抑制といいます
側頭葉の機能として記憶を司る海馬があるため海馬が障害されることで記憶能力が低下します
他には行為の単純化という病的なまでに規則正しく、決まった行動を繰り返す
常同行動と言われる同じ行動や動作をいつまでも繰り返す(滞続現象)
興味があることにはとことん進んでいくが、関心のないことは無視してしまう(無関心)
興味や関心が変わりやすい(非影響性の亢進)
これらの前頭葉や側頭葉に関わる症状が現れるのが前頭側頭型認知症の特徴です!
ということで今回は認知症の種類についての勉強をさせて頂きました!
今回勉強してみて思ったことは、認知症というのは病気ということから、症状がそれぞれの認知症でしっかりあるということが分かりました!
それではまた(^^)
〜認知症ケア専門士になりたい〜#1 認知症の定義と特徴
今回は認知症の定義と特徴についてを勉強していきたいと思います
とその前に!
まず念頭に置いておきたいことは脳についてです
脳は150〜200億個程度の神経細胞の塊であると言われています
この神経細胞が20歳頃より徐々に減っていき80歳頃には10%程度減少します
この事から脳の神経細胞が減っていく事で脳が老化していきます
この脳の老化によって起こることが物忘れが増えたりすることでいわゆる脳の自然な生理的老化による能力低下が生じます
これを認知症と一見思ってしまいそうですが、これは健忘といいます
神経細胞そのものの数は減っていきますが老化していてもこの突起を伸ばす力は維持されます
その突起が伸びる事で神経細胞が増加する部分もあり脳の知的な部分の老化を緩和してくれているとされています
ということは健忘に関しては脳を鍛えることで若干の機能改善が期待できるということです
しかし!
認知症とは身体の病気による知的な働きの低下を指します
認知症の定義についてDSM-5というものがあり、これは米国精神医学会の精神障害診断統計マニュアル5版のことを指します
このDSM-5では、認知症は注意力、遂行能力、学習・記憶、言語、日常生活動作、他人の気持ちや考えの理解などの認知機能のうち、少なくとも1つ以上が以前より低下し、日常生活における自立性が著しく下がった状態とされています
この基準において何が判断できるかというと脳の器質的な障害が含まれていないことが特徴であり、認知機能障害が少なくとも1つとされていることから軽度の段階で診断ができるという利点があります
ここまでで認知症の定義を交えつつ、健忘と認知症の違いを話しましたが
ちょっとわかりにくいですかね…
違いを簡単に言うと
健忘は忘れている事を理解できるということ
例:お昼ご飯は何を食べたかを忘れた
対して認知症は忘れていることを忘れてしまうということ
例:(ご飯は食べたのに)お昼ご飯食べてないんだけど
前者はご飯を食べたことは覚えているが何を食べたかまでは覚えていないということですね
対して後者はご飯は食べているはずなのにご飯を食べていないと主張している状態です
認知症には明確な症状があり
思い出す能力の障害(記憶障害)
日時、状況や周囲の人を見当する能力の障害(見当識障害)
判断力障害など
それぞれの症状が1つだけ出現したり、あるいは複数の症状が同時に出現したりします
これらの症状の事を中核症状といい、生後に発症した身体の疾患が原因で起こる知的な働きの障害で、認知レベルの低下を指します
前述の認知症とはというところと合わせて見ても認知症は病気であるということが分かります!
そして!
中核症状に対して心理的・身体的な要因が作用して行動・心理症状となって現れることがあります
例を挙げると
以前は温厚であった人が急に怒りっぽくなることや非社会的行動を取り始めたり、なんでもかんでも不安がるような素振りが見られたりする様な事です
他には徘徊やうつっぽくなったりという事もあります
これらの症状の事を周辺症状、またはBehavioral and Psychological Symptoms of Dementiaといい頭文字をとって
BPSDといい、意味としては行動・心理症状という意味があります
中核症状、BPSDを理解していくことが認知症に対する理解を深める上で重要になってきます
ただ必ずしも認知症にかかり、中核症状が出現したからといってBPSDが出現するわけではありません
BPSDは身体面・環境面・心理面などが作用しているからだと考えられています
介護する側の方からだと急に物忘れが激しくなったり、今まで温厚だった人が急に怒りっぽくなってどうしようと思うことがあるのではないかと思います
こういった特徴的な症状がある場合には本人の気持ちを理解してあげて、その要因に対応していくことが大切です
そして重要なのが認知症にも種類があり、それぞれの認知症によって異なる特徴があります
認知症の種類についてはまた別記で勉強した内容を説明させて頂こうと思います!
それではまた(^^)
〜認知症ケア専門士になりたい〜#0 志し
どうも!
markzのmarkの方です!(^^)
ここでは認知症とは、認知症について知りたい、最近知り合いの方でボケが進んできた、認知症の人のために何ができるか、認知症ケア専門士とは等といったものを記事にして行こうと思っています!
なんで認知症や認知症に関連する事柄についてを記事にしようと思ったかというと
最近世間では新型コロナウィルスのことで報道が日常茶飯事となってますね…
僕は医療系に携わっている人間なので毎日のようにチェックしています
そこでよく目にするのが
高齢の方が亡くなったという記事です
そして高齢の方ほど基礎疾患を合併しているという事実があります
どうしても高齢になるほど合併症があることは仕方のないことですがやはり身体が弱りやすい状態にある人ほど病気の重篤化に繋がるリスクが高い傾向にあるということです
人生100年と言われるこの時代において
これから高齢の方が益々増えていく世の中で
自分に何ができるだろうとふと思いました
そんな時に書店を訪れた際に「認知症ケア専門士」という文字が目に入ってきました
正直に言うと医療系に携わっておいてこんなことを言うのは如何なものかと思いますが
僕は認知症についてあまり詳しく調べたことがなくて雑破にしか知らない部分が多いです
認知症と高齢者は切れない関係があるなと思い認知症について学んでいくことで何か貢献できることがあるんじゃないかと思いました
春になり新しいことを始めたいなと思う今日この頃
「認知症ケア専門士」
目指してやっていこうと思っています
というわけでインプットした内容をアウトプットしていく形になると思いますが認知症について知りたい方や一緒に認知症ケア専門士を目指している方はどうぞ拝見して下さい!
更新はなるべく頻回に行いたいとは思っていますが不定期でやっていきます!
それではまた(^^)