〜認知症ケア専門士になりたい〜#4 認知症の原因、治療について
今回はタイトルの通り認知症の原因と治療についてを勉強していこうと思います!
#3で勉強した内容を解説させて頂いた4つの認知症
③脳血管性認知症
④前頭側頭型認知症
の順で話を進めていこうと思います!
老人斑と言われる(アミロイドタンパク)と神経原線維変化(タウタンパク)という異常なタンパク質の沈着によって結果的に脳萎縮を進行させると考えられています
治療に関しては薬物療法があり、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンと言われる薬を使用します
これらは全て脳の変化を抑える役割があり、症状の軽減や進行を遅らせる働きがあります!
ガランタミンは軽度〜中等度の脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症の方に投与されます
スノードロップと言われる植物やヒガンバナ科の植物の球根や花から採取できるみたいですが、人工的に精製することが可能とのことです!
副作用としては消化器症状が主であり、嘔吐や下痢といった症状が出現しやすいです!
リバスチグミンは経皮吸収型製剤であり、貼り付けで使用します!
こちらは軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症のみに使用されています!
1日1回の貼り付けでいいとのことで視覚的にもわかりやすく、服薬管理が行いやすいことが特徴です!
副作用としては紅斑であったり潰瘍といった貼り付けた場所の皮膚トラブルが起こる可能性があります
メマンチンは中等度〜重度のアルツハイマー型認知症に使用されます!
軽度の方だと効果があまり期待できないみたいです!
副作用としては精神症状(幻覚や攻撃性等)が出現します!
ドネペジルはまた後述にて解説させて頂きます!
余談ですが…
アミロイドは水に溶けない繊維状のタンパク質と言われており、このアミロイドという物質はアルツハイマー型認知症以外にも2型糖尿病やパーキンソン病等といった疾患の原因の一つであるともされているみたいです!
過剰な糖分や塩分を取りすぎるのが影響するとのことで緑黄色野菜やカレーの中に含まれるウコンがアミロイドタンパクを抑えてくれる役割があるとのことです!
レビー小体という異常な細胞内蓄積物が原因とされています
このレビー小体なのですが、詳しい発生機序は不明とされています
治療法としてはドネペジルによる薬物療法になります!
ドネペジルは軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の方に使用されます!
副作用としては心筋梗塞や錐体外路症状(運動障害)、肝障害等があります!
こちらも余談になりますが
レビー小体の高発部位があり、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、アセチルコリンを分泌する神経細胞に高発しやすいということです!
ドーパミンであれば運動機能に関わってきますので手足の動かしにくさが出現したり、セロトニンであれば精神的に影響が出現します!
これらの情報を踏まえるとレビー小体型認知症は認知症に加えたパーキンソン症状が合わさった方であるということが再度認識できます!
③脳血管性認知症
こちらは#3でも解説していますが
脳血管障害に対して治療を行うので、脳血流改善剤や脳代謝賦活剤、血小板凝集阻止剤等の薬物療法があります!
④前頭側頭型認知症
治療法が明確になく、抗うつ薬を用いたり、行動に対する対症療法があります!
以上が今回の内容になります!
次回はそろそろ認知症ケアについての話しが出来たらと思います!
それではまた(^^)