〜認知症ケア専門士になりたい〜#5 アセスメント、評価について

ちょっと間が空いてしまいましたが!

今回は認知症の人のためのアセスメントについてを勉強していこうと思います!

 

まずアセスメントとは!

 

多様な視点で情報収集を行い、対象者の全体像を明らかにすることを指します。

 

アセスメントには認知症の医学的診断、重症度、BPSDと認知症に直接関連するものにとどまらず、ADLやIADL等、その人の生活習慣や生活歴、生活環境といった生活の全体像を明らかにするための情報が必要です!

 

アセスメントのための情報として大きく4つの項目があり

①心身・社会的状態

②介護者の状態

③環境要因

④介護サービスの活用状況

 

以上の4つがあります!

 

まず①心身・社会的状態の情報は

・疾患、治療内容、服薬、バイタル

・記憶、見当識、判断力、BPSD

認知症による日常生活への支障の内容、程度

・コミュニケーション能力、対人関係

・ADL、日常生活の過ごし方

・生活リズム、生活歴、家族背景

・生活に対する意向や考え方、現在の心情

 

といった内容になります

 

簡単にまとめると!

①心身・社会的状態は、本人の状態や生活歴に関する情報を引き出すものになります!

 

次に②介護者の状態の情報は

・介護者の健康状態、認知症の理解、認知症の人の心理に対する理解、本人との人間関係

・介護の考え方、実践力、意欲、負担感、介護方法についての理解

・介護による家族への影響、必要な時間、介護者の仕事、家族構成

・家族、介護者の介護負担、近隣、ボランティアの協力体制

 

といった内容になります!

 

簡単にまとめると!

②介護者の状態は、介護者を中心に認知症への理解や介護能力、介護に対しての考えといったものになります!

 

③環境要因の情報は

・住環境の設備、様式(トイレ等)

・安全面への配慮の有無

・日常生活自立、心身の活性化を促す環境

・外部との交流、介護しやすい環境

・必要な設備、用具の整備と活用状況

・地域の環境

・住環境の変化の有無

 

といった内容になります!

 

簡単にまとめると!

③環境要因は、家屋環境から本人の自立支援を促したり環境調整を行なったりすることや、地域環境の把握が必要ということになります!

 

④介護サービスの活用状況の情報は

・サービス活用の種類、適切性、本人及び家族への影響、サービス活用の満足感

・経済的負担、サービス活用への要望

 

といった内容になります!

 

簡単にまとめると!

④介護サービスの活用状況は、経済的な負担を考慮しつつ安定した介護を継続していくという視点を把握することになります!

 

 

 

次はアセスメントを行う上での評価について見ていきます。

 

アセスメントスケールというのがあり、これは簡単に言うとその人の認知機能や生活能力についてを事細かに評価していくものになります!

 

主に4つの領域での評価があり

①知的機能(認知機能障害)

②ADL、IADL(日常生活動作能力の障害)

③BPSD(行動、心理障害)

④その他の領域

 

これらに分類されて評価を行なっていきます

 

①知的機能(認知機能障害)

これには質問方式と言われる方法と観察方式と言われる方法の2種類の評価があります!

 

質問方式にはHDS-RMMSE

観察方式には柄澤式(老人知能の臨床的診断基準)

CDR(臨床認知症評価法) FAST(アルツハイマー認知症の症状を7段階に分類する評価法)

 

②ADL、IADL(日常生活動作能力の障害)

これには質問方式しかなく

N-ADL(N式老年者用日常生活動作能力評価尺度)

→介護者への質問方式

DAD(認知症のための障害評価票)

→介護者への面接方式

IADL

→介護者や本人への質問方式

 

 

③BPSD(行動、心理障害)

これも質問方式しかなく

BEHAVE-AD(アルツハイマー認知症行動尺度)

→介護者への面接方式

DBDS(認知症行動障害スケール)

→介護者への質問方式

 

④その他の領域

これには質問方式と観察方式があり

質問方式はGDS(老年うつ病スケール)

観察方式はDRS(せん妄評価尺度)

 

上記の4つの分類の中にこれだけの評価尺度があります!

あまり個人的に見慣れないスケールは矢印をつけて誰への質問方式なのかを記載しています!

 

以上が今回の内容になります!

 

それではまた(^ ^)